メイコーの優先株消却のインパクトを考える
近況
先週末は3連休だったので息子を連れて動物園に行ってきました。
絵本の世界のゾウと本物のゾウと、結び付いたのか、なかなか良い反応でした。
でも、一番興味を持って眺めていたのは、鴨でした。
サイズ感がちょうどよく、動きや鳴き声もあって面白いようです。
そんなこんなで順調かと思いきや、木曜から、私と妻がインフル（B型）に。
私自身はインフルの検査も初めてでした。
普通の風邪だと、なんだかんだ風邪薬を飲みながら1日やりすごせるものですが、
どうも違和感があってほとんど仕事にならず、初めて体調不良で早退しました。
ただ、そのおかげで判定が出たのがわりと早かったので、重症化せずに済んだようです。
このくらいなら胃腸炎よりは全然マシです。
息子に遷ると来週厄介なので、なんとか避けたいところですが・・・、
一応予防接種は2回受けてるので、それに期待。
週間パフォーマンス
| 前週末 | 今週末 | 週間 | 年初来 | |
| ポートフォリオ | 17,025 | 17,283 | 1.69% | 12.87% |
| 日経平均 | 21,382 | 21,720 | 1.58% | ▼4.59% |
相変わらずボラティリティは大きいですが、全体相場もまだ探りながら、という雰囲気です。
ドル円が105円台まで下げてきていて、こちらの動きに投資家の目先の懸念が移っているようです。
個別銘柄騰落率
注目IR・イベント
保有株ではないですが、以前持っていたメイコーで興味深いIRが出たのでちょっと考察。
その他だと、バリューHRと岡本工作機械製作所の決算、ブロードリーフの分割あたりが主なトピックでした。（余力があれば別記事で。）
メイコー
去年8月にかけて保有していた銘柄です。当時売り抜けたのが1700円ちょっと、という水準でした。
そこから一時2600円台まで上昇しましたが、今は下落基調にあって、1600円台に戻ってきています。
金曜日にさりげなく重要なIRが出ました。
優先株の償却です。
これまでも見かけのPERは今期ベースで10倍前後と、かなりバリューな数字であったにもかかわらず、
くすぶってた原因がこの優先株による希薄化だと言われています。（為替の変動ももちろん要因としてはありますが。）
2016年に発行された当時のIRを復習してみると、発行額50億円分が普通株に転換可能な優先株として発行されており、
仮に全部が転換された場合、当初の設定では、1株あたり250円で転換できるということになっています。
50億円 ÷ 250円／株 → 2000万株
半期末ごとにこれを洗い替えることになっていますので、直近の応当日は2017年9月30日（翌10月2日）なので、
修正後転換価格は
2,140円×90％ = 1,926円
50億円 ÷ 1,926円/株 → 259万株
という状況です。もともとの普通株が2800万株ほどなので、9%程度の希薄化ですね。
正直思ったほどでもないですが、株価が下がるほどに希薄化率も高まるので、リスクオンモードになったときに、より意識される、という点がこの数字以上に曲者だったりします。
（実際、もし仮に今日が応当日だとすると、修正後転換価格は1505円となり、332万株相当になりますね。）
また、優先株配当もおよそ7％出すことになっているので、そのコストが年3.5億円かかってきます。
これを普通株一株あたりに換算すると12.5円ほど。
単純に考えると、
①EPSが12.5円上積みされる
②今日時点の株価で考えると、11.8%程度の希薄化のリスクがなくなる
という2点と同じような効果が得られるはずで、仮に来期EPSをベースに株価が決まっていると考えると、
【現在】198.7 * 8.62 = 1,673円
【償却後】(198.7+12.5)*1.118*8.62 = 2,035円
となります。（厳密には配当なので、EPSには関係ないですが、普通株式保有の株主から見れば、優先株の配当というのもある種のコストと考えられます。）
先述の株価下落時の希薄化インパクト増大（さらに言えば、消却できる財政状況にあること）を考慮すると、
PERの水準自体がもう少し高まることもあり得るはずで、そうなると株価の水準訂正が期待できそうな気がします。
為替に敏感なところもあり、この通りにいくのかわかりませんが、もし週明けに動きが鈍いようなら乗っかってみたいと思います。
今週の1曲：「主人公」／T.O.C.A
春物のコートを手に持って歩くような、そんな空気感にぴったりの曲ですね。
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