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オルトプラス第8回株主総会(参加メモ)

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久々に看病以外の休暇を取得して、オルトプラスの株主総会に参加してきました。
本当はもっと色々と参加してみたいのですが、今まで参加したことがあるのはバリューHRのみで、
総会参加は実は2社目です。
会場は渋谷のマークシティー直結でアクセスはとても便利でした。
出席株主数は50名弱というところで、総会のあとの株主向け説明会はその半数の
30名弱といったところでした。
お土産は一度廃止されたようでしたが、今年はモロゾフのお菓子が貰えました。
総会のお土産については賛否両論ありますが、
個人的には、年に何社も出席できるわけでもないので、
たまに行ったときにちょっとした手土産があると嬉しいですね。
その方が家族の理解も得やすいですし(笑)
オルトプラスについては、今年3月に参戦してから、なんだかんだでホールドしており、
時価総額ベースでポートフォリオ内でヨシムラフードに次いで2位になっています。
それでも会社全体の議決権からすると0.01%くらいの規模感ですが。
結構活発に質疑応答もあったので、主なものをメモに残しておきたいと思います。
(あくまでメモですので、誤りがあるかもしれません。悪しからず。)

株主総会

時間:10:00~10:55

説明自体も補足資料を使いながらわりと丁寧にされていて、30分くらいありました。

Q.社長に次ぐ元大株主であったXPEC社が契約に反して株式を手放していた件について、決着は見えたか?

XPEC社の大株主がインサイダー取引を行った疑惑がある。 同社は上場廃止になり、役員・取締役も辞任しており、
新任者が決まらないことには会社としての話し合いが進まない。 新任者を決めるための総会が何度か招集されたものの、
定足数に届かずまだ決定に至っていない状況。

売上高前年比+25%は評価に値するが、一方でそれでも費用先行で黒字化の目途が立っているとは言えない状況。経営としてどう考えるか?

補足資料のとおり、開発費の資産計上を行わない会計方針によるものも大きい。
当該会計方針については、当初は開発から売上計上までの期間が短く開発費自体も規模が小さかった(~数千万円規模)が、
業界のトレンドとしても年々開発規模が大きくなっており、それに伴って開発から売上計上までの期間が伸びている。
実際に、今期の開発費用については、2年後の売上の種まきというイメージ。
だからといって赤字を許容してよいというわけではないことは理解しているが、市況を鑑みたとき、今投資を行っておく必要があると判断している。

事業ポートフォリオとして、主力のゲーム事業とそれ以外の割合をどのくらいにもっていくつもりか?

7:3くらいを目指す。売上としてはさほどのインパクトが出ないとしても、定期収入の底上げに貢献できるようにしたて、
ヒットタイトルに依存することなく黒字化できるように育てたい。

黒字化までは役員報酬を全額カットすべき。また、役員は必ず株式を保有するようにすべき。

役員報酬については取締役会の決議事項。役員の株式保有については推奨していくが、役員はインサイダーなので、
買い付け可能なタイミングは限られ、早急に対応することは難しい。

会社説明会

時間:11:10~12:40 説明30分、質疑応答1時間弱という感じ。

ブロックチェーンの取り組みの売上貢献の目途は?

現在、支援パッケージの基礎開発が終わった段階。全体へのインパクトを与えるレベルではないが、
年明け(2018年9月期2Q)には売上が上がる見込み。 仮想通貨については法規制の改正も行われる可能性があり、
そのあたりが影響することも考えられる。

iTunesやGoogle Play Store等の流通チャネルでは、グロスの売上高の3割程度の手数料を彼らにもっていかれるとのことだが、
HTML5のように、彼らに頼らないプラットフォームに乗り出していくことは考えていないのか。

考えてはいるが、収益性見合い。DMM GAMESでの配信の件はほとんど追加の開発コストをかけずに行うことができたが、
HTML5等の場合、新作1本出すのと変わらない開発コストがかかる見込み。

2018年9月期の1Qの売上進捗の手ごたえは?

新作のリリースがないため、2017年9月期4Qと大きく変わらないと思われるが、堅調。
今後新作がヒットすれば、最高収益を更新できる見込み。

「全世界累計1000万DL 150か国以上に配信中のタイトルの運営代行」とあるが、詳細はいつ開示されるのか?

関係先との交渉次第。開示することによって訴訟等のリスクを負うことになる面もあり、
それを上回る経済的メリットが得られそうか、という点も吟味が必要。

市場の展望についてどう考えるか?

超有名IPには限りがあるが、これまでなかなかゲーム化に至らなかった
中堅どころのIPを育てていくという意味ではまだまだ市場はある。
プロモーション面での一例として、(そこに費用を積んで)
起用する声優によってファンを引っ張ってくるという戦略があるが、
当社の場合は、あえてブレイクする前の声優を起用する方針。
声優業界の慣習として、メジャーになる前に出演した作品については、
メジャーになった後も継続して出演してもらえることが多く、
声優が知名度を上げることでIP自体にも還元されることが期待できる。

そのほか、勉強になった話など

・ゲーム業界はグラフィック技術の高度化等に伴って、
開発費の拡大が顕著で、水平分業が進んでいる。
(1作品あたり数千万円程度であれば、一社で負担することも可能だが、10億規模となると、
その体力がある企業はごく少数に限られ、
協業で進めるのが現実的。)

・オルトプラスは開発・運用の面を得意としており、担当することが多い。

・一方で、プロモーションは協業先が握っていることが多いため、オルトプラス自身が先陣を切って
 IRを発表することは難しいことが多い。
 結果的にイベントや雑誌等が先に情報開示することになるパターンが多い。

・ベトナム(ハノイ)でのオフショア開発は立ち上げから4年が経過して順調に軌道に乗っていて、
 日系企業としては頭一つ抜け出せそう。
 一方で、米国・インド・ドイツ等よりも開発人材のコストは日本の方が安いため、
 今回のような海外タイトルの運営を日本で行うような引き合いが増えている。

・開発人件費という意味では、日本国内でも大阪の協業先を活用していくことで押さえることが可能。

・AIでの協業先東芝コミュニケーションとの(RECAIUS)については、日本語の音声認識を得意としており、
 ゲームへの組み込みも考えられる。現状まだシナジーは見えていないが、
 映像の高度化がある程度進んだ後に音声で革新が起こる可能性は考えておきたい。

所感

全体で3時間近くに及ぶ長丁場でしたが、なかなか四季報や決算資料だけでは
腹落ちしないことも直接聞いてみると理解が深まりますね。
初めて聞いた話ではなくても、海外IPの運営を人件費の優位性から日本で受託する引き合いが増えている、
とか、開発の拠点としては東京よりも地方を活用していくとか、
確実に世の中の流れは変わってきているな、ということを感じました。

赤字の会社のIRというのは、なかなか大変だろうな、と思いますが、
ある意味色々参考になりますね。
開発費を都度費用計上しているため、ヒットがでなくてもこれ以上の下振れは起こりにくいこと、
既存タイトルだけでも順調に売り上げは拡大しており、サブの事業も育っていることで手ごたえを感じさせる内容で、
複数ある持ち球のうち、一つでも当てれば十分に黒字化できるという自信を感じました。

役員報酬の件とかは定番ネタだと思いますが、個人的には、この程度の額であれば受け取った上で、
株主に還元できるように成果につなげてほしいと思います。

株価はというと、今日は全銘柄で2番目という素晴らしい下落率を見せていますが、
収益構造そのものが健全化していく兆しはあるので、
ヒット次第ではあるものの、大化けする可能性にかけてみる価値はある銘柄だと思います。

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